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「うまカルフェス」に遊ぶ

10月25日(土)に新ひだか町で開催された「うまカルフェス2025」を訪れました。

フライヤーには覚えきれないほどのイベント数。この全てが、その名の通り馬にまつわる出し物なのです。

まるで神輿のように飾られた馬が目をひいたのは「チャグチャグ馬コ」。
これは岩手の伝統で、農耕馬のお祭りの風習のひとつだそう。馬に一つずつ装飾品を付けていく出し物になっており、最終的には700個もの鈴が付けられるとのこと。
農業が機械化される以前は馬も大切な働き手だったことが偲ばれる。

流鏑馬会場に見物の人々が並ぶ。私も実際に見るのは初めて。
「こちらは神事ではなく、スポーツとしての流鏑馬です…」と解説がされる。日本の弓道の弓は世界で一番長いそうだ。まずは手離し走行「露払い」で走路を清める。

パカーンという乾いた音と共に、的の板は真っ二つ。


連続で撮影した写真をよく見ると、的を射ったコンマ数秒後、割れた板が落ちる間もなく次の矢に手が掛かっている。
時代劇なら「うーむ、なんたる手練れ…!」なんていうセリフが飛びそう。

会場となっているHBA北海道市場は、普段は馬の「競り」が行われている。
日高の味覚が並んだ屋台を抜け、円形の建物に入ると、まさにチャリティーオークションが行われていた。ここで出品されているのは、主に馬主さんたちが持ち寄った競馬グッズ。私が目にしたのは重賞勝利記念の限定カードや、実際に騎手が着用したサイン入りのジャケット、肖像画など。まさにファン垂涎の品々は、あっという間にお小遣い程度では買えない金額に…。このオークションの売上は引退馬の餌代として使われるそうだ。

物販コーナーは、伝統的なものからキャラクターグッズ、衣類まで多種多様。

プロの職人さんによる、蹄鉄製作のデモンストレーション。真っ赤に焼けた鉄とハンマーが絵になる!

子供も遊べる蹄鉄輪投げ
レクチャー「当て馬ってどんな馬?」

三次元のウマ娘さんたちも会場を彩ってくれました。(撮影協力に感謝します)

馬といえば、こちらも旬の話題。2025年秋現在、TBSで放映中の日曜劇場シリーズ「ザ・ロイヤルファミリー」は日高地方が舞台かつロケ地になっています。最終回放送日が実際の有馬記念開催日に重なるそうで、文字通りどんなドラマが待っているのか、目が離せませんね。

会場で販売されていたこちらのお菓子は、新ひだか町のスイートますやさんの銘菓「ライディングしずない」と「ザ・ロイヤルファミリー」のパッケージコラボレーション。ザクザクしたサブレ生地は、一枚一枚手焼き。アーモンドの香ばしさと、サンドになったホワイトチョコの相性が抜群です。ますやさんの店頭はもちろん、オンラインショップからも購入できますよ。
新ひだか町のエクリプスホテルでロケがあり、その小物としてこの「ライディングしずない」を使いたいという希望があったことがコラボの経緯だそう。このホテルの名前「エクリプス」もまた、競走馬に由来するもののようです Wikipedia エクリプス。ちなみに、スイートますやさんは2005年公開の映画「北の零年」(主演:吉永小百合)でも商品コラボがあったそうだ。

毎年この時期に開かれる「うまカルフェス」。今年は2500名ほどの来場があったそう。今回は取材しきれませんでしたが、乗馬や仕事体験、馬の映画上映、ミニライブに元調教師のトークショーと、イベント目白押しで一日中楽しめる催しなので、ぜひ遊びに来てくださいね!

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