ヒダカミビール「Mark 5」

地球の皆さんへ
2025年10月30日(上限の月)に〖ヒダカミビール Mark 5〗を仕込みました。そして、これまでビールのスタイルを「Hidaka Style Lager」としていましたが、今回からは「Hokkaido DASHI Lager」とする事を併せてお知らせしておきます。
そして、コラボビールは大抵1回で終わるパターンが多い中、ヒダカミビールの醸造を続けさせてくれている 月と太陽BREWING に感謝。

今回は、何が変わったのか?というと。醸造長から、『元々 使用していたカナダ産モルトの風味バランスが最近少し変化してきたように感じるため、ドイツ産モルトに変更したい。加えて、今一番気になっている南幌町のモルトも使用してみたい』という提案があり、それならモルトの違いを分かりやすくする為に、ホップの方は大きく変更せず作ろう。という事になりました。

モルト(麦)は液体に溶け込みやすくするため、破砕機で細かく砕きます。この時、どのサイズに破砕するかは、モルトの状態を見て、完成後の味のイメージからの逆算で0.1mm単位で決めます。たぶん。

僕の最初の作業工程は「マッシュイン」
モルトと同時に北海道産のホールホップ Saaz(wassamu)を投入し、しっかり混ぜ合わせ、ベースとなるモルトエキスを作ります。

出来上がったモルトエキスを↑の写真をご覧の通り、透き通るレベルまで濾過して、煮沸を行う隣のタンクに移動させる。

ヒダカミビールではこのタイミングで【昆布出汁】を取って合わせている。最初の水の段階ではなく、キレイに濾過されたモルトエキスに出汁を合わせる事が、一番効率が良いのではないか?と考えている。少なくともMark5を作っている現状までは。

モルトエキスを移動した後に必ず出る〖モルト殻〗これを掻き出し、タンク内を清掃する作業が毎回結構な重労働なのだが、やればやるだけキレイになっていくという作業は案外、楽しかったりもする。ここで出た〖モルト殻〗は豚の牧場に運ばれて飼料になっている。らしい。(そういえばこのモルト殻を食べて育った豚ってどこにいるんだろう)

煮沸タンクに移動したモルトエキスが、設定した温度まで上がったのを確認出来たら、ビタリングの開始(Bittering)。つまり苦味付けを目的としたホップの投入。そして

投入するタイミングをズラしながら、Saaz、Polaris、Halletau Blanc の3種類のホップを使用。それぞれ個性が異なるので、苦味と香りに +【奥行きのレイヤー】が出来る。
ヒダカミビールを飲む時は是非、複数のホップを使用する事で生まれている この複雑なレイヤーを感じ取って欲しい。
ココまでの工程の後、発酵タンクの方に冷却しながらモルトエキスを移動させて、酵母菌が活動出来る温度まで下がったら、アロマホップとして Citra、Comet の2種類のホップを酵母菌と同時に投入。アロマホップは香り付けが目的なので、低温時に投入する事でホップ本来の香りを残せるという算段。
つまり、全部で6種類ものホップを使用しているんだよね。そして昆布出汁とのBX(バイオトランスフォーメーション)で、スッキリ爽やかで心地よい風味に ガツンとくる苦味&クセになる複雑味 を演出しているというわけ。
そんなヒダカミビール Mark 5 のリリースは【12月上旬頃】となってます。Mark 5 を飲む前に、現在まだ少し在庫がある Mark 4 を飲んでおく。っという事をおススメします。

最後は、美味しくなるよう願いを込めて、発酵タンクに絵を描いて〖波動〗を注入。
-飲めるお店と買えるお店-
札幌、月と太陽BREWING (樽生、ECサイトで缶も販売してます)NO WHERE COFFEE(缶)
日高、SPICE TIGER(樽生) すし居酒屋 喜輪(樽生)やきとり いかうし(缶)
購入は三石こんぶ温泉蔵三、地酒と米のときわ、新冠道の駅、ビックリッキー静内店
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