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「山の家フェス」これまでとこれから

今年で三年目になる山の家フェス。ざっと来歴を紹介すると、初回は一昨年(2023年)の夏。まぁどこにでもあるような軒先のバーベキューだった。

たまたま遊びにきていた、札幌を拠点に活動するインストのギターリスト、山木将平が呼吸をするようにギターを弾き出して、それがあまりにも心地良くみんなで聞き惚れていた。流石にずっと弾いていてもらうのも悪かったから、俺も含めてギターを弾ける者たちが変わるがわるに弾き語りをした。で、その時に「これってフェスの原型じゃん」って閃いたのがきっかけで、どこにでもあるバーベキューを「山の家フェス」と命名したのだった。

 で、翌年(つまり去年、2024年)。また夏の終わりにバーベキューをした。その時から「山の家フェスやるよ〜」と呼びかけ、去年よりも多くの人が集まった。さらに、演奏の臨場感を出したくて、PAと簡易の照明を組んだ。すると、よりフェスっぽくなった。で、その頃からもっと地元にコミットして、多くの人が来られるような空間にしたいなって夢想するようになった。

 で、今年。今回は、ここでやれる限界までやってみようと、ハイマグのメンバーを中心に、自分たちの想像できるフェスをギリギリまで体現してみた。当然、飾り付けや、出演者などにも拘り、ポスターも作ったりして、役場に説明しに行ったりもした。実は、腹の底には来年は町のキャンプ場を借りて、オープンなフェスを開催したいという魂胆もあって、関係者を増やしていきたいという野望もあったのだ。

 50人マックスの想定で声がけをしていたのだけれど、開けてみたら日中から多くの人が出入りして、気づいたら100人近い人たちが遊びにきてくれた。去年までのまったりとした感じにはならなかったけど、普段だと会うこともないような人たちにも会えたし、これはこれで新しい楽しさがあった。東京、大阪、札幌からアーティストの友達にも声をかけ、ステージも華やかだった。一丁前にバーカウンターを作ったり、キッチンカーに来てもらったりもした。

地元で音楽活動をしている人たちもステージを盛り上げてくれた。モルック大会や、自主映画の上映など、多角的な催しも並行して行われた。参加してくれたみんなの鋭意そのものが山の家でフェスという時間を形作っていた。北海道新聞の方も遊びに来てくれて、そのまま新聞記事として紹介もしてくれた。ちょっとしたインタビューを受けて、次は1000人規模でやりたいとか語ってしまった(どうなることなら…)。

モルック大会(チーム制トーナメント)

直前まで降っていた雨も、開催の時間にはピッタリと止んで夜には星も出ていた。開会宣言で、来年のことも言っちゃったし、また来年もやるんだろうな。ちなみにこの山の家を離れたタイミングで『日高コズミック祭り』に名前を変えようと思っている。こないだ東京へ帰る飛行機の中で、宇宙と繋がるポテンシャルをフッと感じて、この名前を閃いた。おそらく日高は、地球の玄関なんじゃないかと。。。いつか、UFO飛来して、会場がパッと明るくなったら素敵だな。主催者としては友好的な宇宙人であることを切望するばかり。

それと、いつかは日高の七町で持ち回りにして、それぞれの町の特色を活かした、ここでしかないフェス(祭り)が、人と人を繋いで、みんなの活力に繋がっていったら良いなと思う。日本中を旅して、なんの因果か、日高で思いっきり遊ぼうと思った俺の直感が、宇宙からのメッセージだったんじゃないかと信じてやまない。

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