日高旅行記3
2025年最初の北海道だ。
昨年から換算すると1年間で3回目となる。
自分でもなかなか驚いているが、「なんだか楽しそう」という気持ちの下に訪れている。
とても個人的な話だが、大の花粉症持ちである。
この時期はマスクやティッシュが手離せず、薬を飲むタイミングがズレると1日過ごすのさえ辛い。
北海道ではこの時期の花粉はほとんど無いらしい。
3月下旬、花粉の影響が少ないであろう北海道に行くのがとても楽しみであった。

3月27日(木)
前回は11月の終わり頃だ。その頃に比べたら暖かい気がするが、まだまだ風は冷たい。
レンタカーを手配して早速日高方面へ移動を開始する。空港付近から日高道までの道のりはまだ不安だが、日高道に合流以降はナビがなくてもわかるようになってきた。12:30頃、静内に到着。
過去2回の旅で定休日やタイミングが重なり行けなかった「大安食堂」が北海道での1食目である。


野菜炒め定食をオーダー。美味しく、身体が温まる一品である。

その後、新冠へ移動する。ちょうどこのタイミングで雪が降ってきた。
北海道に来て本格的な雪体験は初めてである。
レ・コード館にてレコードコンサートを堪能する。
音楽が好きな自分にとってここは本当に楽しい。
今回はエリッククラプトンの「I Shot the Sheriff」をチョイスした。


さらに移動をして、新冠温泉レコードの湯へ向かう。
ここは浴場が和風風呂と洋風風呂にわかれ、男女日替わりとなっている。これまで和風風呂の日しかタイミングが合わなかったのだが、初めて洋風風呂に入ることができた。
ちょっとした違いなのだが、それだけでも嬉しい。
曇り空の中に消えていく湯けむりを見ながら浸かる露天風呂に風情あり。
とても気持ちいいひとときであった。
今回、Hi-MAGに記事を書かせていただいた縁もあり、夕食はチームの皆様と摂らせてもらうことになった。チームの皆様、並びに、日高に住まわれている皆様と食を共にし、会話を交わしたことは思い出に残る大きな出来事となった。
3月28日(金)
2日目は午前中をのんびりと過ごす。
これまでの旅は行きたいところや気になるところを中心にして、フレキシブルながらもある程度目的に縛られていた。しかし、今回はそういう予定がなく進行している。複数回訪れたことによる新しい楽しみ方かもしれない。


お昼は赤ひげへ。
前回は夕食としてお酒を飲みながら料理を食べに行ったので、食べたかった定食を、しかも昨日の夕食時にオススメしてもらったメニューがとても美味しかった。チーズ入りとんかつ定食。ごちそうさまでした。
その後、静内温泉へ行く。一旦ホテルに戻ってゆっくりして、街中をぶらり歩いて散策する予定だったが、疲れもあってか、夕方まで寝てしまった。


2日目の夕食はスパイスタイガー。
食事が美味しく、お酒も進む。日高で生まれたヒダカミビールもいただく。


併せて今夜こちらで開催される「スクナシ」さんのライブを鑑賞。
日頃ライブを観に行くことも多いのだが、旅先の入ったお店で偶然居合わせるライブを体験するのは初めてのことだった。楽しかった。旅ならではの一期一会感がより高まる出来事であった。
気が付けば2:00をまわっていた。過去2回の旅は朝早くから気になるお店やスポットを巡り、夜は早々に寝てしまうことが多かった。それはもちろん楽しく、充実している。このように遅くまで過ごすのも同じくらい楽しさを実感している。部屋に戻ったらすぐに寝てしまった。
3月29日(土)
3日目はいい天気に恵まれた。
朝食は北海道ならではということでセイコーマートで買い出しをして食べる。
ホテルのチェックアウトと同時に本格的な行動を開始する。
まずは三石の道の駅にある「蔵三」という温泉を目指す。
快晴の中、眼前に広がる海を眺められる露天風呂が最高であった。


我が家は鍋をするときなど、初回の旅の際に三石の道の駅で購入した日高昆布を使用している。
無くなってきたので新たに購入する。
この三石を起点にお店に寄りながら空港へ向かうのが今日の予定だ。
まずスパイスタイガーへ戻り、昨夜食べていなかったスープカレーを食べる。

その後、レ・コード館に向かい再度レコードコンサートを楽しむ。
オフコースの「愛の唄」を聴いた。メロディラインがとても好きな1曲である。
レコード、そして大きなスピーカーで聴くことにより、CDでは気付けなかったサウンドの微細な表現の素晴らしさに惚れ惚れする。書き始めると長くなってしまうのでここまでにしておこう。

「いずみ食堂」では「赤ひげ」同様オススメメニューを聞いていたのでそれをいただくことに。
鴨肉と山菜のお蕎麦、大変美味でした。


途中までは日高道ではなく、下道を使いながらゆっくりと空港へと向かう。夕焼けが綺麗だ。

1回目は初夏、2回目は晩秋、そして3回目の今回は冬の終わり頃となる日高旅となった。
季節や天気によって見える景色や雰囲気が違うから新鮮で楽しい。
欲は出てくるもので、今後はしずない桜まつりが開催されている時期の桜も観に行ってみたいし、夏の襟裳岬も気になるし、天気に恵まれれば乗馬もしてみたい。静内の飲み屋街も気になる。。。先過ぎる予定はどうなるかわからないが、間隔を空けずに再び訪れたい気持ちでいっぱいである。その時、その時の日高旅を今後もしていけたらとぼんやり考えている。
尚、春先の花粉の飛ばない北海道はこの上ない理想の場所であった。
