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第二回道産詩賞 結果発表

3月28日に俊カフェにて開催された奏詩会#4で、第二回道産詩賞の結果発表が行われました。

審査員の御徒町凧、三角みづ紀が145篇の応募作の中から、以下の4つの詩を受賞作として発表しました。(許可をいただき掲載しています)

○道産詩賞

○Hi-MAG賞

○審査員賞 御徒町賞

○審査員賞 三角賞

以下に、三角審査員より寄せられた選評を掲載します。

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3月28日の奏詩会#4で、2026年度の「第二回 道産詩賞」が発表されました。会場の俊カフェに来てくださった方、あるいはインスタグラムの配信を観てくださった方は、御徒町さんの選考理由を聞いているでしょう。
わたしは生の時間というか、イベントの際に喋るのが、あんまり得意じゃないです。それなら話すことを用意してくればいいという考えもありますが、イベントはライブで、しかもひとりで喋る時間じゃない。だから用意するのは、妙な心地になってしまうのです。
わたしはやっぱり、文字でお伝えするのが合っているなあってつくづく思いました。
前置きが長くなったけれど、そういう経緯があって、ちゃんと文字で伝えたいと感じて、書いています。

第二回 道産詩賞は、後藤颯汰さんの「東京」です。
とても短い作品で、北海道を示唆する言葉は「あの街」しかない。しかし連呼される「東京」の文字によって、どうしようもなく「あの街」が漂ってきます。わたしは作者ではないので、どの街かはわかりません。札幌なのか旭川なのか函館なのか。でも道産詩賞に応募した時点で、「あの街」は北海道内であることを示している。そして、明確にしないからこそ、多くの方が共感する内容になっているのではないでしょうか。東京を描くことで、北海道の印象が強く残る。道産詩賞にふさわしい1篇でした。わたしがとりわけ好きなのは「僕は握手をしたい/今まですれ違った人すべてと/僕は握手をしたい」のくだりです。

Hi-MAG賞は、白水ま衣さんの「十階」です。
この作品は、ほんとうにほんとうに胸の奥に突き刺さりました。ぜんぶで145篇の応募があって、それを3回くらい通して読んだのですが、エイミーの文字が頭から離れなくなりました。「小樽の大学に進学するため」に北海道へ行った「エイミー」と、福岡にいる「私」の物語です。正直、すべてを理解できてはいないと思う。けれども詩の解釈ってさまざまだから、それでいいのだと思う。何度も読み返したくなる「十階」を、なんとしても賞に選びたかった。なので、日高賞はHi-MAG賞になりました。賞の名前を変えてしまう力がある詩です。「無言電話、だと気が付くまでの 無音/雪が降り始めたことは分かっている 窓を開けなくても」の締めくくりが静謐で切実で、鳥肌がたちます。

審査員特別賞 御徒町賞は河口真哉さんの「縁日」です。
こちらは御徒町賞という名の通り、御徒町凧さんが選んだ1篇です。これを選ぶのか!という驚きと納得が同時におしよせました。御徒町さんがおっしゃる通り、全応募作品のなかで、もっとも異色です。「中島公園の縁日」とあって、北海道神宮例祭を連想しました。そのことかなって話したら、御徒町さんが「え!これ本当の話?」と言っていたのがとても記憶に残っています。たぶん、いない。いたら、こわい…。金魚を食べる女の暮らしの物語は、詩はこうあるべき、みたいな固定観念を軽々と超えていくみたいな佇まいをしていて、衝撃を受けました。こんなにも自由に綴ることができるのですね。

審査員特別賞 三角賞は黄理愛さんの「新千歳空港―札幌間」です。
それぞれ選びたい作品を選べるのが、審査員特別賞の良いところ。わたしはいくつかの作品で悩んだすえに、決めました。札幌駅へ向かう汽車より見える光景が描かれているけれど、主体をあらわす文字がないのです。「私」なのか「僕」なのか。それゆえに、わたしたちみんなの物語として届きました。且つ、「街は決して急かさないが/15歳の/あるいは20歳や26歳の/そして34歳の時刻表は」などの情報はあっても、主体の感情はあらわになっていない。風景に投影される心の動きは、明るくないのに暗くもなく、ふしぎな読後感を味わいました。いつだって迷子であるかのような空気が流れていて、共感したのです。

今回の受賞作4篇、そして昨年の受賞作5篇に共通しているのは、読み手の心をしっかりと掴んでいるという点。内容はそれぞれ違うけど、北海道が滲み出ていて、選考委員をも揺さぶってくれる作品群だと思っています。
今後も道産詩賞は続いていくはず。たくさんの詩に出会えることを、いまから楽しみにしています。

あ!お米や美味しいものなどの賞品はあるけれど、記念となるものがないねって話になり、道産詩賞を受賞された方にはいいものを贈りたいです。こちらは進行中です。

また、詩でお会いしましょう。

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沢山の素敵な作品を寄せていただいたこと、編集部一同より改めて感謝申し上げます!

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